こんにちは、Catapult責任者の古川勇気です。自衛隊から民間企業へ転職するとき、「入社してから仕事についていけるだろうか」と気になる方もいると思います。その不安は、応募先にどんな立ち上がり支援が必要かを考える手がかりになります。
入社後の役割、報告の仕方、困ったときの相談先を、選考中から確認しておきましょう。この記事では、入社前の質問と、入社後7日・30日・60日・90日を目安に上司と話す内容を紹介します。90日は本記事の実務上の整理案です。法律上の試用期間を示すものでも、仕事に慣れる期限や成果を保証するものでもありません。
入社を決める前に、最初の一か月を聞く
「研修があります」という説明だけでは、配属先でどのように仕事を覚えるかは分かりません。内定を承諾する前に、採用担当者や配属予定の上司へ、次の四点を確認してください。
- 最初の一か月は、どの仕事を、どこまで担当する予定か
- 実務を教える担当者は誰か。不在のときは誰に聞けるか
- 進み具合を振り返る時間は、いつ、誰と設けるか
- 業務の疑問、安全面の不安、人間関係の悩みは、それぞれどこに相談するか
例えば業界未経験であれば、商品知識を学ぶ時間、先輩との同行、一人で担当する前の確認方法が判断材料になります。「研修期間中も通常の目標が適用されますか」と聞くと、学ぶ時間と求められる成果の関係も整理できます。
厚生労働省の職場情報に関する案内には、求職者向けの情報収集のポイントやチェックリストが掲載されています。求人や面接の説明を確認する際の参考になります。自分が求める支援を言葉にする前に、「転職軸の定め方」で仕事選びの優先順位を整理しておく方法もあります。
7日目まで:役割と判断できる範囲を合わせる
入社後は、選考中に聞いた内容を実際の上司とすり合わせます。まず「今週、優先して覚えることを三つ教えてください」と尋ね、取り組む順番を決めましょう。周囲の仕事をすべて引き受けようとせず、担当する範囲と、まだ担当しない範囲を確認します。
報告は、相手・タイミング・手段をセットで聞きます。日々の進捗はチャットなのか、終業前の口頭報告なのか。納期の遅れが見込まれる場合や、判断に迷う場合は、定例の報告を待つのか。その会社の運用を確かめてください。
自分だけで回答してよい問い合わせ、承認が必要な金額や契約条件、作業を止めて確認すべき状況も重要です。前職で判断できたことと、今回の職場で任される権限は分けて考えましょう。
上司と共有する期待事項メモ
- 当面の担当業務と、優先順位
- 完成の基準、期限、確認してもらう相手
- 自分で判断する範囲と、事前承認が必要な範囲
- 報告する時点と、急ぎの相談方法
- 次に振り返る日と、そのとき確認すること
長い資料にせず、一枚のメモで十分です。「この理解で進めてよいでしょうか」と確認し、上司の説明と自分の受け止めが違う箇所を直します。会社の情報は、許可された保存先と共有方法で管理してください。
30日目:一つの仕事を終え、具体的な改善点を聞く
最初の振り返りでは、作業時間や報告書など、実際に取り組んだものを見ながら話します。「問題ありませんか」だけでは、次に何を変えるかが曖昧になりがちです。「この報告で足りない項目はありますか」「次回、先に確認すべきことは何ですか」と質問を絞ります。
記録は「行ったこと/受けた助言/次回変えること/再確認する日」の四項目にします。以下は架空の記入例です。
「問い合わせへの回答案を作成/結論より先に経緯が長くなっていると助言を受けた/次回は結論と依頼事項を先に書く/次の回答案で上司に確認する」。性格や能力全体の評価に広げず、直せる行動に落とすのがポイントです。
教わる予定だった業務をまだ経験していない場合も、その事実を共有します。理解が難しいのか、実践の機会がなかったのかを分けると、追加の説明や同行など、必要な支援を相談しやすくなります。
60日目:任される範囲と、支援を残す範囲を決める
仕事の流れが少し見えてきたら、「毎回確認する仕事」「一定の条件なら自分で進める仕事」「引き続き同行や承認が必要な仕事」に分けて上司と確認します。どこまで進めてよいかを曖昧にしたまま、担当業務だけを増やさないようにしましょう。
例えば通常の問い合わせに対応できても、値引きや納期変更まで判断してよいとは限りません。仕事ごとに確認が必要になる条件を言葉にします。新しい仕事を追加するときは、現在の業務との優先順位や、相談時間も一緒に調整してください。
90日目:次の目標と、続けて必要な支援を相談する
90日前後では、最初に共有した期待事項メモへ戻ります。できるようになった仕事、確認が必要な仕事、まだ経験していない仕事を並べ、次の期間に目指す内容を決めましょう。目標を増やす場合は、教わる人や時間も具体化します。
日程は、研修や配属、繁忙期に合わせて調整して構いません。90日で全業務を覚える必要がある、と自分だけで期限を設定しないことが大切です。会社の評価面談や試用期間の確認がある場合は、それぞれの時期・基準を別に聞いてください。
慣れの問題として抱え込まない
用語や手順が違って戸惑うときは、質問や練習で解消できる点を探せます。一方、安全上の危険、ハラスメントの疑い、契約時の説明と異なる労働条件などを「90日間は我慢する」と扱う必要はありません。状況に応じて速やかに社内窓口や外部の相談先を利用してください。
上司への相談が難しいときも、他の担当者や人事などの連絡先を確認しましょう。労働条件の相談先は、厚生労働省の「確かめよう労働条件」から探せます。本記事の計画より、安全の確保と必要な相談を優先してください。
次の職場に求める支援を、応募前から整理する
入社後の進め方を想像すると、求人を選ぶ段階で聞きたい質問が見つかります。「誰に教わりたいか」「どの仕事から始めたいか」「何を確認してから一人で担当したいか」を書き出してみましょう。
Catapultでは、テンプレートの提供、無料のキャリア相談、応募書類の添削を行っています。次の職場に求める立ち上がり支援を整理したい方は、Catapult公式LINEからご相談ください。選考で聞く質問を具体的にするところから準備できます。
