自衛官からの転職活動で不採用が続いたら、応募ごとに「確認できた事実」「自分の推測」「次に確かめたいこと」を分けて書いてみましょう。理由が示されていない結果から、「自衛隊の経験は評価されない」「面接が苦手だから」と結論を急ぐ必要はありません。
この記事では、次の応募で見直す点を一つ決めるための、Catapultの振り返りメモを提案します。選考結果だけで、自衛隊に残るか転職するかを決める必要もありません。希望する働き方や、準備に使える時間とあわせて考えていきましょう。
1.結果が出た選考段階を記録する
最初に、応募した会社・職種・応募日と、結果が出た段階を書きます。書類選考、適性検査、一次面接、最終面接など、通知で確認できる範囲にとどめましょう。検査と面接の後に結果が届いても、理由の説明がなければ、どちらが判断に影響したかは分かりません。
- 応募時の求人票と、提出した書類の版
- 受けた選考、面接日、結果を受け取った日
- 質問された内容と、自分が答えた要点
- 企業から伝えられた言葉と、その伝達元
返事を待っている応募は、不採用の件数に含めず「結果待ち」と記録します。書類を修正した場合も、どの版を送ったかが分かるようにしておくと、後から確認できます。
2.求人の要件と、伝えた経験を並べる
求人票から、仕事内容と必須条件・歓迎条件を分けて書き出します。その横に、提出書類や面接で伝えた経験を並べてみましょう。「経験がない」「経験はあるが伝えていない」「具体例まで伝えた」「条件の意味が未確認」を区別します。
例えば「日程調整の経験」という要件なら、「調整力があります」と書いただけか、誰と何を調整し、自分がどのように動いたかまで伝えたかを確認します。求人票にない条件を、後から想像して付け足す必要はありません。
厚生労働省の公正な採用選考の基本では、職務を行うために必要な適性・能力を基準とする考え方が示されています。振り返りでも、応募した仕事と経験の接点を確かめましょう。ただし、この原則から個別企業の不採用理由が分かるわけではありません。
3.事実・推測・実際のフィードバックを分ける
メモは三つの欄に分けると整理できます。
- 事実:「日程調整で工夫した点を聞かれた」「回答では手順を説明しなかった」
- 推測:「具体性が足りなかったかもしれない」
- 確認したいこと:「応募書類に、求人の仕事に関係する実例があるか」
「面接官がうなずかなかった」は観察した出来事ですが、「能力を否定された」は解釈です。自分の印象と採用側の評価を混ぜずに残しましょう。
紹介担当者から助言を受けた場合は、企業の正式なフィードバックなのか、担当者の見立てなのかも確認します。「総合的に判断した」とだけ伝えられた場合、その言葉以上に理由を補わないことが大切です。
確認するなら、「企業から共有された、次の応募準備に活かせる点はありますか」と、回答可能な範囲で尋ねます。詳しい回答が得られなければ「理由は未確認」のままにし、自分で確かめられる書類や回答内容を見直しましょう。
4.架空の例で、次に変える一つを決める
ここからは架空の例です。Aさんは、日程調整を担当する事務職に応募し、一次面接後に不採用となりました。理由の説明はありません。求人票には「関係者との日程調整」とあり、面接では工夫を聞かれて「確認を徹底しました」と答えました。
Aさんが経験を見直すと、締切を確認し、関係者ごとに返答予定を記録していたことが分かりました。そこで次の応募では、調整経験を答えるときの具体例を一つ用意することにしました。
回答の準備例:「締切と関係者の返答予定を一覧にして確認していました。返答が遅れそうな場合は、担当者に状況を確かめ、調整が必要な点を共有しました」
この修正は、不採用理由を特定した結果ではなく、経験を具体的に説明するための改善です。実際に行っていない工夫や成果の数字は足しません。応募先の仕事に関係するかも、求人票で確かめます。
5.次の応募前に、短く確認する
- 不明な理由を断定していないか
- 必須条件と、自分の経験の対応を確認したか
- 次に直す点を一つ、行動で書けたか
- 修正後の書類や回答を見直す時間があるか
応募経路や同じ会社への応募履歴は、紹介会社・直接応募の管理シートで整理できます。振り返る余力がないときは、先に休む時間を取って構いません。転職活動で疲れたときの対処法も参考にしてください。
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